「理想の男性像」を押しつけるのは女性である

40代独身男は「理想の男性像」に滅ぼされる
10~44歳までの男性の死因の第1位が「自殺」という事実を、ご存じでしょうか? がん(悪性新生物)でも心疾患でも交通事故でもないのです。45~49歳でも2位ですし、50~54歳でも3位に入ります。表は2015年のデー…

実はフェミニストの人ほど強烈なマチズモを抱えている

男は強くあるべきとするのは「強い男」を女性が求めるから

商品市場と理屈は同じで、需要家のニーズに応えなければ当然に売れない。
従って売れる商品にするには、需要家のニーズに応えなければならないのは当然のこと。
「強い男」を女性が求めているからこそ「選ばれる」ために強くあらねばならないと思うわけ。
商品も選ばれないと、買ってもらえない。

女性から見れば男も売れてナンボの「商品」なのである。
ただ、支払われるのは例外を除いて金銭ではなく、「承認」であるが。
この「承認」は男の持っている資質によって充分な利益を得た対価として
与えられるものであるので、大金だけいくら叩いても買えない代物である。

女性が強い男を求める理由とは

「男は働くべき」「男は稼ぐべき」「男は家族を養うべき」
そして「男は我慢すべき」というのは当然で、
更に家事も育児も完璧にと更に条件を付けて抱え込むことを求める

理由は簡単で、とことん甘やかしてくれるから
男が抱え込めば抱え込むほど、女性は負担から解放されラクになる。
お金の心配もなく、家事や育児という労働からも解放されれば
実質ニートなわけですから、自由に遊んで暮らせる。
女性が自由を謳歌したツケを男に押しつけたいので、その負担能力を求めているわけ。

今幅を利かせているフェミニストは男女間で共存共栄してこうという意志はなく、
男の承認欲求につけ込んで、一方的に寄生していこうという腹でいる。
このフェミニストたちは女性が「自由になる」ということというのは、
一切の我慢や妥協をせず「ワガママ放題にできる」と解釈しているからだ。
酷いものになると法さえも女性を抑圧していると見なし、
「法の支配」からも解放されるべきとさえ思っている。

男なら「結婚して初めて一人前」

この固定観念も実は女性がしがみついて押しつける

女性の自由が尊重されること少しでも条件が合わなければ
積極的に拒否できるようになるため、女性の立場は圧倒的に強くなる。
男が一人前になれるかは、女性の意志次第ということになるものだから、
これ見よがしに女性は足許を見て度を越した要求を突きつけてくるようになる。

そして女性誌を見るに「男に求める人物像」が膨大化しており、
相当に強い男でないと、これらの条件を呑みきることはできないだろう。
しかも女性は「妥協したら負け」というスタンスなので、呑みきらないと平行線となる。
女性は誰に負けるのかというと、他の女性なのである。
他の女性の旦那と比較しては、勝ち負けで一喜一憂するからである。

女性が男に対して主導権を握るための戦術を組んでいく上で
非常に都合のいい価値観なので、手放したくないのは当然だろう。
主導権さえ握れば、あとは弱みにつけ込んで利用していくことができる以上は。

昔は男女とも「結婚して初めて一人前」と言われてきたが

今はそこまで言われない。
女性も無理して結婚しなくても良くなった。
女性が自由になることで妥協する必要がなくなったため、無理して結婚しなくていい。
「いい男がいないから」という理由で結婚しないという選択肢が妥協してまで
結婚することと比較してデメリットがより小さいとして合理性が認められたからだ。

上野千鶴子が「おひとりさま」を提唱したのは非婚主義を意図したものではなく、
「妥協してまで結婚するな」という事を意図しているもの。
女性が妥協して生きていても決して幸せにはなれないという示唆で主張された事。
従って上野千鶴子の結婚話で矛盾を指摘して騒いでいる人も見受けられたが、
それは的外れな指摘でしかない。

私は先述の通りという認識だったので、特にこの話には何の驚きもなかった。
さしずめ遺産目当てなど何らかの打算があってのことであって。
自己中心的で厚顔無恥の極みとも言えるあの上野千鶴子が
パートナーに対する愛情なんてものは端から持ち合わせているはずもないが。
(マルクス主義を介しているので、唯物思考に振れている影響もある。)

小見出しの通り、男にもそれ程言われなくなった。
ただし世間に社会的承認として一人前と認められるための
「試練」そのものがなくなったわけではなく、
条件のハードルが少し緩和されたものに置き換わっているだけで、
女性が一人前になれたかどうかを「裁く」立場にあるという構造自体は変わっていない。

何に置き換わったのかと言うと「セックス」なのである

結婚と違って、中長期的なスキルは「求められる条件」からは省略できるため、
短中期的に評価が得られればクリアできるものとして
「試練」としてはハードルは下がっているはずである。
それさえ乗り越えられないようでは一人前とは到底認められないということだ。
ましてや勝ち組の人は中高生のうちにこなせてしまえるようなものなので、
それなりの歳になってもこなせないのなら、どれだけ成長力がないのかと蔑まれるわけだ。
故に「童貞」という言葉が最上級の侮辱表現たりうるわけだ。

これが達成できる見込がないと分かると、敢えて結婚を急ぐ人もいるわけ。
「セックスレス」という妥協案を引っ提げて。
世間では「結婚しているのならそれなりにはしているであろう」という推測を立てられるので、
実際にはしていないのだけど、うまく誤魔化せるということがあってこそのもの。
子どもができなくて怪しまれても、子どもを作らない主義だと言えば説明はつく。

ある程度の年齢になるとセックスレスを条件にしないと厳しい。
「いい歳したオジサンのくせにまだにセックスしたい」
なんて気持ち悪いことこの上ないと多くの女性が思うので、
世間体が目的の結婚であるのならば、妥協案としてセックスレスを提示する必要がある。

男には試練を問われる

戦前は徴兵を以て一人前と見なされてきたが、戦後の日本には徴兵制度はない。
徴兵に代わる「試練」が求められるようになったからではないだろうか。
それだけ、心身の苦痛に耐えぬかないと、一人前の男をして社会は認めないということは
相変わらずなのだということである。

実は勝ち組の人ほど、それらのために人生を犠牲にしてきたのだから、
ラクして一人前になろうなんて許せないという思いから守りたい価値観でもある。

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