自己破産に至った経緯を整理する

「だからダメなんだ」とその解決策の行き詰まり感

そもそも何が起きたのかということです。
調べれば調べるほどにダメだった原因はあれが足りない、これが足りないと分かるのですが、それを解消するための解決策が見いだせない。
終いにはやるべき事が多すぎるため、いかに詰め込めるかという目的に沿ったライフハックのノウハウを探し始めます。
月並みのことをしていては他人に追いつき、追い越すことはできない。
如何に効率良くやるべき事を詰め込むには…と考えた。
端的に言えば「偏差値30から東大に合格する勉強法」的なノウハウを探すことになります。

上京の目的は効率良くセミナーや諸活動をするため

インスピレーションは上京した知人の影響

より華のある人になり、条件のいい男をゲットするために、磨きをかける環境と有名人が集結している環境を求めて上京した知人がいたので、その影響で地元の環境では成長に限界があると感じるように思えたのが上京へのきっかけです。
そういう関係もあって、東京には「意識高い系」が集まってきたりもするでしょう。

地方にいることで生じた諸問題

実は、地方に居ると学びの場という壁がでてきます。
まず、セミナーの度に会場となっている東京に行く。
主催者側としては集客効率を考えれば、人口の最も多い東京で開催する方が効率はいいのでしょう。

費用も時間もかかりますし、その度に移動しなければならないので面倒になってきました。
上京を決めた理由はそれで往き来するために生じる移動の費用や時間の負担が重く感じたからで、いっそ東京に移住すれば効率的に参加できるのではないかと思ったためです。

同時に地方では学校教育以外の教育機会では東京と大きな格差があると感じたので、こういう所にも地方格差があるのだなと感じました。

セミナー中毒とノウハウコレクター

ここが本題になってきます

ありのまま自分では通用しないのは分かるが、それでどうするか

問題は自分ではない誰かにならなければならないのは分かったのですが、どうやって自分ではない求められた誰かになるのか、答えが見つからない
市場原理によって選ばれるかどうかなので、自らを市場価値のある商品にしなければならないんです
それがあるので、大学でもマーケティング関係を中心にして単位を取ったりとかしていました。

しかし、その求められる商品の価値の要素が多岐に渡ります。
情報化で情報量が増えますから、流れてきた情報を基に次から次へと求められている条件が積み上がっていくのです。

解決策が見いだせないので、外部から知見を得ようとするわけですが

ところが、市場に出回っている本などで得られるノウハウというのは、女性も簡単に手に取ることができるため、対抗策が練られてしまい使えないんですよね。
例えば就職面接の対策本だって、それを見越して更に対策して落とそうという意図手にとる面接官を務める人とかも買っていくなんてのはざらにいるわけですし

だから市場非公開のノウハウから探す必要があるため、市場に出回ると対策を講じられることで価値がなくなる問題をかわした数量限定で出すような高額の情報商材やセミナーに目を向けるのです。

セミナーの講師に期待していたのは「ドラゴン桜」のアレです

端的に言えば、偏差値30から東大に合格という大逆転を実現するための効率的な学習法というようなノウハウを探していたわけなんです。
誰もが1日24時間、1年365日です。
大きく出遅れている以上、月並みのことやってたら他所様に追いつき、追い越すなんてできるわけがないのは明らか。
いかに目的達成のためにすべき事を「効率よく詰め込む」か、それが問題だった。

自己破産の決定打は副業詐欺

結局年収の問題を解決しないと眼中には入れないということで、副業で収入アップというアドバイスを受けたんですよ。
内容は詳しく分からないけど、50万円借金して申し込みました。
年収でも蹴られてるのは痛いほど解りますから。

ところが、それで案内されたのが、カメラの転売セミナー
オリエンテーションではe-bayで中古カメラを売れば外国人から飛ぶように売れて大儲けという謳い文句です。

実際は全然儲かりません、既にOBの先行者が幅を利かせているので完全にレッド・オーシャンです
直接的には自己破産に踏み切る事になったのは、仕入までも借金していたため総量規制でカードローンがロックしてしまったため仕入で行き詰まってしまったためです。
セミナー仲間と中野で仕入に向かうですが、仕入れ用にカードローンでお金を出そうにも出せなくなっていて青ざめました。

もっともこのセミナーのオリエンテーションでは飛ぶように売れるから借金してもすぐ返せると言い張ります。
塾長自身も事業の失敗で抱えた数億円の借金をカメラ転売で得た利益で完済したというので信用したのですが、実際は違った。

カメラ転売という副業詐欺のこと

実態はかなり詐欺レベルなんですよ。
並の中古品を仕入れてきて、見た目を綺麗にして「新古品」として出品するとか、ジャンク品を並の中古品として出品するとか。
あたかも外国人の目は節穴だとバカにしているようですらあった。

誠実に取り引きしようとしていると価格競争で負けて原価割れの連続ですよ。
後で調べたら、この筋のルーツの人が本を書いているようで、Amazonのレビュー評価は最低レベルじゃないですか。
あとで調べたらわかるのですが、契約する段階ではそういう細かい情報は出さないの。
先述の通り、カメラ転売だなんて副業セミナーの当日になって分かったぐらい。
この塾長も真っ当な取り引きではなく、詐欺的な手口で利ざやを得てその多額の借金を返したというのがカラクリだったようです。

結局分からず仕舞い

結局これだけ費用投じても、然るべき理想のタイプになるための効率的な変革は実現できなかった。
そもそも「ないものねだり」ばかりされている感しかなく、どこまで行ってもあれが足りないからダメなんだ、これが足りないからダメなんだ。

全部揃うまではNO一辺倒で一切近づけやしないと。
ひたすら完璧主義を押しつけられているような感じではありました。
それはそうでしょう、「誰の前に出しても自慢できる人」を欲しているわけだもの。
求められているベネフィットって、「所有物を自慢することで得られる優越感にあるのでしょうから。
とにかくみんなに自慢させてやれるものを何でも揃えていく、途方もないことです。

結局上京して得たメリットはわずかなもの

上京することで、親元を離れ自立して生計を立てるようになった。
朝起きられないという不安も実際には準備さえできていれば始発の電車に乗れるような早起きも可能になっておりその問題も払拭された。
これはプラスではありましたが、世間的にはごく当たり前のこと。

朝起きられないという不安は、学生の頃に悩みのタネで、三重県の個室寮に住み込みでという条件でというのであればIT企業に採用されそうな話もあった所を辞退してしまったので。
それを乗り越えていたら今どうだっただろうかという思いもありますね。

とは言え、今居る街が好きで、ここを第二のふるさとにしてもいいと思える状況ではあります。

家事も必要最小限こなせるので一人で生活する分には何も困らないんですよね。
実の所、中学生の頃には女性が協力してくることに一切期待しないというスタンスだったので、必要最小限の家事はこなせるよう身につけていた。
バブル時代の女性の高飛車、わがままぶりに呆れていました。
(概ね10歳程年上の世代ですね…)
あくまで世間体上の義務感で関係を持たなければならない、それ以上それ以下でもなかった

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