スルメ・デ・ロチャさんによる10の質問 その2

今回も回答しますね

本当は一回出しているのですが、トラブル復旧作業の過程で消えてしまいました。
直近のバックアップデータにその件の投稿記事は入っていなかったため、バックアップで復旧した時点で消えてしまいましたor2
1から書き直しです…

まずは情報量が違います。

情報化が非婚化と育児のコストアップを煽る

決定的に違うのは情報量ですね。
戦後間もない頃はテレビすらありませんでした
当時のマスメディアはラジオと新聞と種類の少ない雑誌だけでしたので、テレビの影響は世論を動かす程の大きな情報媒体となっていたのです。
例えば高身長・高収入・高学歴は絶対という「三高」主義もバブル時代と目下テレビや雑誌から流れる情報に煽られる形で条件を厳しくしていきました。

その後はインターネットの普及で更に情報量が多くなり、より多くの知識を得ることになるため更に見る目は厳しくなる一方です。
より良い条件の相手を選び抜くために情報を仕入れているわけなので、情報は上書きではなく追記で積み上がり、なおかつAND条件(項目内の条件が一つでも満たさないと不合格とする基準)でクリアして「はい合格」という形なので当然に厳しくなる一方です。

また、産まれてきた子どもを代理戦争の手段としてしまうため、代理戦争に勝つために英才教育を施したりという行動が出るため、育児のコストアップも増大してしまいます。
この辺も何から何まで競うように煽るマスメディアの影響があるのではないかと考えられます。

情報量の問題という点から逃げてる非婚化・少子化問題の論者を思い出す

これで思い出すのがハイパー師匠こと藤巻健史の追っかけでも有名な軍師こと堀籠隆です。

軍師の少子化対策は計画性のない数打てばそのうち当たるという楽観論

藤巻健史の追っかけよろしく、経済に関してはガチガチの新自由主義路線なのですが、少子化・非婚化の問題となると時代錯誤した護送船団方式を展開するのです。
詳しくはこちら
ちなみにあたしは藤巻健史の誤字ネタ同様に堀籠隆のドジもネタにさせていただいてます。

恋愛・結婚の市場は経済上の市場とは違い、女性の人権の観点から政府介入して調整することができませんから、一度自由市場化してしまうと元に戻せません
このことを堀籠隆は理解せずに、護送船団方式で出会いを増やせばいいと考えています。
今となってはマッチングアプリで事前に容姿やステータスを知った上で会うかどうかを効率良く決める時代なのにそんな非効率なやり方、今更受け入れられないでしょう。
(マッチングアプリ攻略法と称して写真の著しい加工や経歴詐称を指導するセミナーすらあるのも問題で)

なお、堀籠隆はGOME式特殊出生率という謎データまで捏造してたりもする。

意識の高さが少子化と関連があるかも

しばしば教育水準との格差と対比され、沖縄は日本全体で言うと教育水準が低い部類に入ります。教育水準と相関性でもあるんですかねぇ…
教育に微妙な地方格差があるんですよね、原因はわかりませんが。
一方東京は意識高い系の人が上を目指して地方から上京してくるので意識高い系の人が集まります。
特に女性はセレブ婚を夢見てセレブが多くいる東京を目指してくるという方も見えました。

意識の高い人ほど、相手に求めるレベルも当然に高くなるため、お眼鏡に適う人が見つからず結婚に至らない、その結果少子化が進むということなのでしょう。

ハンガリーではジェンダー学の禁止という流れが出ているのもハンガリーでも同様に女性の教育水準が高くなるほどに男を見る目が経営的かつ厳しい方向に先鋭化していってしまい、お眼鏡に適う相手が不足することで少子化が進むというのを考えての事ではないかと見ます。

私は教育水準の問題より、先述の通り情報の問題、マスメディアに入れ知恵された価値観の問題だと思いますが…
男ほど、女性誌や女性向けのメディアを読んで女性が何を求めているかあらかじめリサーチした上で先回りするようにして要件を満たす努力をしなければならないのです。

生存率との相関性でしょう

途上国では平均寿命が短く、とりわけ成人まで成長せずに病気等で亡くなるケースも多いため、成人まで育つ人を維持するために多子化する傾向があります。
これは何も人間の話だけではなく生物全般に言えることで、生存率の低い種ほどたくさん卵を産みます。
逆に先進国では生存率が高くなるので多子化の必要性が減ってきますが、それ以上に少子化するのは別の原因があり、それに付いては後の項目で。

情報化が進んだこと、かつての「一人っ子政策」の影響

経済が成長すると情報量も増えます、IT化の影響で情報量は飛躍的に増えています。
情報量の多さは、いかにより良い選択ができるかということでもあるので、どこの国でも起こり得ます。
そもそもひと昔の中国では人口爆発が問題になって人口抑制政策として「一人っ子政策」という少子化を推進する政策すら出していました。
一人っ子政策の影響で子どもの養育が一人に一点集中してしまうため得てして過保護になり、それが原因でわがままな性格になりがち。
当然相手に求めるレベルも厳しいものになるため、その影響も否めません。

先進国の国民は見栄が大事

これはマルサスの人口論で言うと疑問に思うはずで、先進国の少子化の原因をヴェヴレンが「有閑階級の理論」で説明しています。

なんとしても面目を保てるような支出を実行しなければならない羽目に陥っている階層の出生率の低さは、同様に、顕示的浪費にもとづいた生活水準をみたす、という必要性に起因している。
子供の標準的な養育に要する顕示的消費や結果的な支出の増加はきわめて大きく、強力な抑止力として作用する。
おそらくこれが、マルサスが言う思慮深い抑制のうちで、最も効果的なものであろう。

面目を保つため、見栄ために使う費用で経済的に圧迫されていくことになります。
それが原因で養育費の負担が生じる子どもを持ちたくないと考えるようになります。
とかく「今どき」のフェミニストになる程、ライバルに対するマウンティングによって幸福感を追求する傾向がでるため面目にこだわり、尚更この影響を受けることになります。

因果関係は詳しく分かりませんが女性の自由を尊重するほど下がる

因果関係はハッキリしませんが、フィンランドはフェミニストが挙って模範として礼賛しているので、女性優遇の国として認識されているように見受けられます。
女性優遇が事実であれば、女性は自由を行使することでミクロの利益を最大化させるよう意思決定するため、条件のいい男しか選ばなくなります。
優秀な男の数に限りがあるため集中化してしまい、妥協することもないので非婚率も上昇して少子化も進むことにはなるでしょう。

このフェミニストによるミクロ最大化路線を止めることなく少子化の問題を解決するとすれば、婚姻制度を解体し、妊娠・出産に対するハードルを下げるしかありません。
優秀な男をシェアリングする、あるいは優秀な男の精子を売買する。遺伝子操作で競争力のある子どもに改造する等して女性の「ライバルに勝ちたい」「他の女性から笑いものにされたくない」という要望を満たしてあげないと改善しないでしょう。

ただ、代理戦争の手段であったり、自分が成し遂げられなかったことを子どもに押しつけるのは最低だと思いますけどね。
安倍晋三も母が自ら成し遂げられなかったことを代わりに果たしてもらおうとして育てられているということを思えば哀れに思います。
安倍晋三に対して「一体どういう教育を受けたらこんな人になるのか」と思ったら、やっぱり母親が異常でした…

先述の通り生存率と見栄優先の社会との関係

これは3番目の回答で生存率の問題を指摘しているのと、5番目の先進国では見栄の消費が優先されるという回答に行き着きます。

情報化の問題もありますが、政府の強要も

先述の通り情報量が少ないので相手を選ぶため判断基準が少ないため、婚姻率もそれなりに高かったかと見受けられます。
(逆に判断基準が多くなるほど相手を見る目が厳しくなってしまうため婚姻率は下がります。)

かつては「産めよ増やせよ」という政策によって政府に強要されていた面はあるでしょうね。
当時の政府としては兵隊にするための人手を確保を狙って出産を奨励しているわけなのですから。

婚姻率の低下と絡みますが伏線はバブル時代

それは婚姻率との相関性が高いということを示します。
相関性が高いため、婚姻率の低下がそのまま少子化に影響していることを示しています。
婚姻率が下がる要因は、先述の通りバブル時代に「三高は絶対」というような形で「条件面のこだわり」というのが影響しています。
情報量が増えると更に条件の数が上乗せされるので、選ばれるためには相当なハードモードになってしまいます。

結局お金だけの問題ではないのです

あくまで、いい男の条件の一つが高収入ということであるに過ぎず、お金が沢山あったらと言っても他の条件を満たしてしなければ女性に選んでもらえるというわけではないのです。
出産はあくまで女性が産んでもいいと思えるだけの価値があると認めた相手がいないと始まりません

それはつまり育てる意思がどれだけあっても、女性が産んであげてもいいという姿勢がないと始まらないわけです。
だから育てたくても必要なパートナーが出現することが優生学的にありえないという所で頓挫しております。
女性が自由になればなるほど、ミクロ最大化の思考が広まることで合成の誤謬による「多様性の喪失」と、優生学的な判断が先鋭化していくので、すべての女性から候補にしてもらえなくなることは避けて通れないでしょう。

多様性というのはある程度自由が制約されているなかで、どうやって乗り切ろうかという創意工夫の中で生み出される事象なので、自由になってみんなが挙って「最高のものを揃えればいいんだ」いう事にしてしまうと、そこに創意工夫はなくなってしまいます。
結果として多様性を喪失していくことになります。
知恵を使わないと人間は退化していきますよ。

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