財政出動は戦争の道というウソ

財政出動は予算のパイを大きくするだけに過ぎない

大きくなったパイをどう割り振るかは政権次第

財政出動したからといって直ちに軍拡、軍国主義化するわけではありません。
当たり前ですよ、予算のパイが大きくなっただけに過ぎないのですから。
それこそ予算のパイが大きくなったら軍拡に使われるというのは大層な決めつけだと断言しますよ。

財政出動すると予算のパイが大きくなる、まずはそれだけです。
そして問われるのはこの大きくなったパイをどう生かすかはその政権が「どうしたいのか次第」です
福祉予算を積極的に厚くするも良し、公共インフラの整備や災害対策に厚くするのも良し、全体的に厚くしてバランス良くやっていくのも良しです。

どのように活かすかはそれこそ国会で議論したらいいことではありませんか。
自民党政権である以上、政権を潰さない限りそういう方向になると考えるのも早計で、必ずしも野党の方が政権を取る必要はなく、自民党を巧く誘導してやれば目的が達成できる可能性もあるので、諦めるのは早すぎますね。

自民党は軍国主義体制の復古を夢見ているので軍拡は当然ありうる

自民党は明治~昭和初期の近代日本における帝国主義にノスタルジーがあるようなので、軍事力を高めてもう一度「八紘一宇」の実現をという方向に行く可能性はあるでしょうね。
この辺は日本会議や神道政治連盟の影響もあるでしょう…
(「八紘一宇」なんて表向きは世界平和のためと言われますが、実態は国家神道と日本語を広めるための「同化政策」によって価値観を統制してそれを実現しようというものです。)
ただ、それと財政出動との間には直接の関係はありません
あくまで予算のパイが大きくなったら、軍拡も選択肢として存在するということだけです。

なお、単純に軍拡やりたいだけなら、緊縮財政でもやれます。
福祉予算削って軍事費を増やせと、共産党の言っていることの真逆をやればいいわけですし、過去にはナチスも福祉予算の削減で以て軍事費の確保ということをやっていますので。
(ナチスのT4作戦という一種の優生政策の狙いは福祉予算の削減にありました。)

むしろ緊縮財政は国民の選別と分断の道

財源不足を理由に国民の切り捨てが始まる

財源が足りないから、予算のパイを小さくしていって、救える国民の範囲を限定してくるというのが緊縮財政の問題です。
範囲を限定すると、誰を救い、誰を犠牲にするかという選別がはじまります。
トリアージと称して高齢者を切り捨てようとした吉村洋文、オタクは淘汰させよという上野千鶴子なんてそうでしょう。
(上野千鶴子は「女性からの需要のない男は穀潰しである」という認識なのでしょう。)
このような形で「誰を犠牲にすべきか」という国民の分断もなされてしまいます。

共産党までこれをやるのは「緊縮財政派」で救える国民を限定してしまうからで、とかくジェンダー平等と言いながら女性を優遇的に救って、女性にとって目障りなオジサンには犠牲になってもらいましょうという姿勢がチラつきますが、これは上野千鶴子から耳打ちでもされたんじゃないかと疑っています。
山下芳生参議院議員のツイート炎上事件以降、共産党が過剰に過激なフェミニストの顔色を窺うようになっており、おかしくなっているのは確かです。

※山下氏のツイートの内容としては性別の問題は消され非正規労働者一般論で語られたものですが、小田急線事件の直後であるため、「犯人への同情」と歪曲されフェミサイドと叩かれた経緯があります。
意図を歪曲され不当に誹謗中傷されているのですから、本来なら党中央は毅然とした対応が必要でしたが…
(過去の記事通り、この対応に不信感を持ったのが離党した理由の一つですが)

山下芳生参議院議員のツイート炎上事件の後で出された、しんぶん赤旗2021年8月29日号は正直胸糞悪かった。
党中央が山下氏に一方的に謝罪させるというのは明らかに上野千鶴子やその信者に迎合している対応であると確信しました。
上野千鶴子の優生思想に基づいた劣った男に対するヘイト感情が剥き出しの一文でしかなく、徒に対立を煽るだけ、もっとも当の上野千鶴子も財政破綻論による緊縮財政派ですからね。
上野千鶴子が財政破綻論による緊縮財政派なのは優生思想を抱えているので、国民の選別をする手段に財源が限られるので救える国民を限定するという体にしたいのが主な狙いでしょう。

税金の無駄遣いは許さないというスタンスはやがて国民に向く

税金の無駄遣いは許さないと言うと、やがてその先は税金の無駄遣いになっている人を責めるようになります。
生活保護受給者へのバッシングも元を正せば、「俺たちの税金がこんな穀潰しに使われるのは無駄遣いだ」という考え方が背景にあると言っても過言はないでしょうね。

このような形で税金の無駄遣いになっている犯人捜しをしていては「ムダ遣いになっているクズは排除せよ」と、国民同士の対立を煽っていくだけです。
いきなり高齢者や障がい者に行くとリベラル層が反対するでしょうが、自己責任論で切り捨てられそうな人がいれば真っ先にそこから切り捨てようと考えるでしょうね。
コロナ感染も自粛を怠った自業自得だから医療に税金が使われるのはムダ遣いだと言ってくるでしょうし…

加齢や障がいは本人の努力は関係ないですが、社会に必要とされない人間は必要とされる努力を怠った自己責任だから切り捨ててもよいと考えている人が、先述の理由で共産党周辺にも多数現れてくるご時世なんですから。
(概ね上野千鶴子に感化されている言って良いでしょう。)

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