軍師の荒唐無稽な婚活・少子化論

さすが藤巻健史が後継と認めた需給バランス度外視っぷり

軍師さん(@tigeronpass11)という奇妙な藤巻健史の追っかけがいるんです。
藤巻健史はハイパーインフレは需給バランスと切り離して日銀破綻で起きるという荒唐無稽なロジックを立てておりますが、この軍師さんという方も藤巻健史の追っかけを熱心にやってるだけに需給バランスを度外視して物事を考える荒唐無稽なロジックですね。

しかし今回気になったのは需給バランスを度外視した荒唐無稽な婚活・少子化論です。

市場原理が働いていることすら見えていない

恋愛や結婚は自由化されたことで既に市場社会となりました

…あのさ、出会いがないせいにしている時点で市場原理わかってないよ。
問題は関心を持たれるだけの価値がないから無視されていることなんですよ。
出会いがないと嘆くのは的外れということなんです。

家族や共同体の介入なしに自由に選ぶことができるようになった。
それは即ち知りうる限り最高のものを選ぼうとする行動を誘導したということ他なりません。
やらなきゃいけないのは、出会いを作ることではなく、候補者となり得るだけの価値を創出することですよ。

いくらセールスで回ってもお客さんが欲しいと思わなければどう足掻いても売れんのですわ。
それどころか勝手に興味のない物のセールスやられてると迷惑ですらあるのです。
そういう意味ではプッシュ戦略自体が時代遅れなんですよ。
今は選ぶ側であるお客様の方が情報収集して最適なものを選んで行きます。
戦略的にはプル戦略をとるべき時代だということです。

問題は市場価値を高めるノウハウを指導できる環境がないこと

自分より条件のいい人がいればみんなそちらを選ぶのが合理的な判断です。
従って選ばれる為には他の人をいかに追い越していくかが問われるのです。
ありきたりの事をやっていたら競争優位な他者に勝てるわけないので、非公開のノウハウで一発逆転でも狙わないとダメでしょうね。

こちらとしては数百万と大枚叩いてセミナーに行ったんですが、肝心の問題を解決できませんでした。
結局、選ばれるための価値創造をするために必要なノウハウを教えられる人というのが見当たらないんですわ。
選ばれるための価値を作ればよいという理屈はわかっても、どのようにしてその価値を作るかという道筋がつかないから悩むんじゃないですか。

恋愛・結婚における市場競争ほど市場原理主義なものはない

自由恋愛による結婚とは、個人の利益の最大化を目的に政府や地域社会のような共同体による調整機能を排除した市場原理主義の最たるものなので、外から調整を入れる余地が全くない
純粋に市場のニーズがあるかどうかだけで繋がれるかが決められてしまうのです。
そう言う意味でこれ以上他にない、情け容赦ない世界なのかもしれません。

こちらも軍師さんが運営してるサイトなんですが…

まったり婚活部

9月1日付けで市内800の事業所宛に案内した当プロジェクトでしたが、
何と、1件も反響がありませんでした。
こりゃもう凹むしかない・・と言うより、また0からやり直しという閉塞感が・・。
せめて1%くらいの知名度があったなら、多少結果は違っていたでしょう。
石破茂氏の言うように、日本人は消滅してしまうのか。

http://gome.la.coocan.jp/CJ0/cafe_japan_MKB.htm

あるわけないわ。
現状認識がまるでできていないから、コンセプトが支持されていなかっただけ。

ただ女性が求める男の条件の水準の爆上げが収束しない限り永遠に解決しないでしょう。
これは裏を返せば、余程良い条件でなければ「いらない」というほど女性の男に対する総需要そのものが小さくなっているからと言えるでしょう。
そしてその水準を満たせる男なんてほんの一握りしかいないんです。

この原因自体は情報化によるもので、いい男の選び方という情報はテレビ・雑誌・ウェブサイトなどあらゆる所で大量に出回っています
それを取り込めば取り込むほど条件になる項目は膨大になり、見る目は厳しくなることは避けて通れないでしょう。
その結果、もっといい条件の人がいるはずと思ってさまよう「青い鳥症候群」の女性がどんどん増えてきます。

女性に選ぶ自由が人権として存在する以上、こればかりは解決のしようがない。
そして自由に選べるということであれば、合理的に考えれば最高のものと選ぼうとするのが合理的選択というものです。
男はひたすらお眼鏡に適うよう上を目指して精進するしかないんです。
それにしても情報化の影響による条件の爆上げと、青い鳥症候群は何とかできないものかとは思いますけど。

今の少子化問題の解決には優生学を考慮せざるを得なくなった

すべては決定権を握っている女性の要望に応えるため

なぜ優生学を考慮する必要があるのかというと、女性が男を選ぶにあたって優生学的な判断基準を内包しているためです。
これはベイトマンの原理という科学的な裏付けがあります。

通常、メスは子孫を作るのにオスより多くの投資を行う。
メスは多くのオスとつがいになっても、自分で生産できる以上の子を持つことはできない。
一方、オス一個体は容易に多くのメスの卵を受精させることができる。
オスはメス一個体よりも遥かに多くの子の父親となれる可能性を持っている。

概して、オスの繁殖成功度は、多くのメスとつがいになればなるほど増大する。
メスの繁殖成功度はより多くのオスとつがいになっても増大しない。
この結果、オスはメスを争って互いに競争し、メスはどのオスとつがいになるか慎重に選好する。
これが性淘汰の原因である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%90%86

更に言ってしまうと自分の子どもで代理戦争しようとしてしまいますので、より優秀な遺伝子を求めようとする力が働きます。
ちなみに自分の子どもで代理戦争する人というのは、非常に教育熱心で進学塾に通わせたり、タレント養成スクールに通わせたりとかそういう行動に出ていると顕著に見えてきます。
子どもの活躍によって自分の遺伝子が良かったからだと安心したい、あるいは自身が志半ばで頓挫した無念を晴らしたいんですよ。

ちなみにフェミニストによる女性の優越性の根拠もベイトマンの原理と性淘汰という自然科学を根拠に据え論理的に展開されています。
従ってこれを批判するにはそれを斥けられるだけの自然科学に裏付けられた根拠で以てなさなければ太刀打ちできないでしょう。

この先婚姻を考慮しない妊活を推進していかなければならない

女性がお眼鏡に適う男というのには数に限りがありますので、特定少数の男を奪い合う形になることは避けられず、婚姻を前提にした妊活では当然に対応できません。
優秀な男をシェアリングできる制度を作っていかないとこの少子化の問題は解決されないものと考えられます。
そうなるとフェミニストは婚姻制度の解体という方向でも動いていくのではないかと見込んでいます。

逆に女性から見て市場競争力のない劣った男は安楽死処分でいいという話も上野千鶴子を筆頭にしたフェミニスト筋からでております。
これだけ男女間で合格ラインの格差ができていると、単に出会いがないという話で済まされるわけがないのです。

軍師さんにひとこと言いたい

藤巻師匠:マーケットの経験もないだろうに、えらそうことを言わない!!

マーケット=市場です。
恋愛も結婚も「需要」と「供給」論理と「競争」で成り立つ市場原理で動いているのが現実です。
従って問題を解決するにはいかに需要サイドの要望に応えていくかということが重要になります。
これをしないまま、いくら出会いを増やしたところで関心を向けるに値しない人と過ごすという時間の無駄にしかなりません。

出会いを増やすという話ではなく、いかに関心を向けてもらうための価値創造をどうするかということを焦点に置いて考えた上で、それを実現する場を作ることを目指してください。
出会いの場を作ることは価値創造をした後にしないと、結局は骨折り損のくたびれもうけになるだけです。
関心を向けてもらうための価値がないと、例えば出会いパーティーとかに行っても周りの空気を読んで結果的には出しゃばらないよう隅っこでおとなしく飲み食いして終わるんです。

藤巻師匠も筋金入りの市場原理主義なので、そんな護送船団方式なんて掲げてたら叱られますよ。

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